表現雑感・意志について
意識的な表現というものは表現者の根底に余程強固な「意志」が無ければ長期間維持する事は不可能であろう。ここでは趣味趣向的な表現者は措く。
さて、そこで強固な意志とは?という問いが生じる。
簡単に言えば『身を挺しても伝えたいものがある』か、否か、であろう。
この場合の意志の根拠には個的感情に基づいた意志は例外なく崩壊する。
透徹した思考によって自己意識を滅しつくした果てに尚消えぬものが意志の根拠となる。
この根拠となったものを言葉・概念で説明する事は難しい。
ゆえにこの根拠となったものが意志の原動力となって個人を引きずる。
声なき声とか名状し難いもの、と謂われる所以でもある。
換言すれば「汲めども尽きぬ泉」の源泉に至る。
この意識状態に至った者、個人は形式、方法を問わず表現活動を続ける。
このわれわれ人類が芸術を不要、無用とするまで。
だが、これは見果てぬ夢でもある。大いなる理想でもある。
意志の根拠を問われれば、それには表現を通し、何某かの形で答える以外にないのである。
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